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「父さんの手紙はぜんぶおぼえた」をよみました [読書]

「父さんの手紙はぜんぶおぼえた」読了。ユダヤ人のため家族と離れ離れに暮らす少女の物語。お父さんから来た絵本のような手紙。戦時中少女を預かっていた医師が密かに土に埋めてあったため、残すことができたのです。
実際にこの少女の話を聞き、お父さんの手紙と共に一冊の本にしたもの。つまり実話。素晴らしい!
物語も素晴らしけど、お父さんからの絵手紙が本当に素敵! ヤングアダルト小説ですが、大人でも十分に楽しめます。

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池内紀 [読書]

荻上チキさんのSS21で「池内紀」の話を聞いたの。
なんかいい感じ。
で、今日は中央図書館に行って池内紀の本を2冊借りてきた。
中央図書館にはレストランが併設されている。土日限定でサラダとドリンクが着いたオムライスが600円!美味しい!

「戰爭よりも本がいい」「今夜もひとり居酒屋」
明日も猛暑なので、エアコン入れて読書三昧しようと思う。


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アリステア・マクラウドは死んだ! [読書]

大好きなアリステア・マクラウド。
たった1冊の短編と1冊の長編だけを残して逝ってしまった。
いつか新刊が読めるという私の期待は断たれた。死後2年ほどたって、やっと私は知ることになった。いかに地味な作家だったかを物語る。
しかし、知る人ぞ知るカナダの著名な作家さんなんですよ。
Wikipedia にアリステア・マクラウドの項目が無いというのも驚き。
本当の天才は私達から隠れているのかな? 


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田原牧「ジャスミンの残り香」 [読書]

東京新聞の記者さんの田原牧さん、とても気になっていて牧さんが参加されるセミナーにも出たことがあるし、ユーチューブもみている。1962年生まれ、中日新聞に入社して、カイロ支局勤務後東京新聞の特別報道部のデスク。アラブ、イスラム関係に詳しい。
どこがいいのかと聞かれても困る。彼女がひたむきにアラブ世界に身をとして現状を見て、伝えている熱い使命感が伝わってくる。そのブレない姿勢も素晴らしい。
ともても嬉しい事に牧さんの「ジャスミンの残り香」で今年の開高健ノンフィクション賞を受賞された。 早速取り寄せて読んでいます。
まえがきからして素晴らしい。親しい友を失ったことから始まり、その友人に「この作品を捧げたい」と結んでいる。
本の帯には姜尚中、茂木健一郎、田中優子がコメントを載せている。
両手の上に本を置いて、目をつぶる。カイロの広場に立つ彼女が見える。東京のデスクで記事を書いている彼女が見える。自分をアラブ世界に誘ってくれた友に深く感謝し、それに報いるために取材をし報道している氏のほっそりした姿が見える。

私も心から敬愛している友人を7年前に亡くした。私は彼女に何を捧げることができるのだろうか? 

 


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絵本「エリカ奇跡のいのち」 [読書]

柳田邦男さんが大人も絵本を読みましょう的なご意見をお持ちです。そして絵本の紹介文書かれていて、それを読む機会がありました。いやはや素晴らしい、絵本の種類の多さ、その奥深さ、などなどを知ることが出来ました。その本で紹介されている絵本を順次読んで行きたいと思います。
まず最初に「エリカ奇跡のいのち 」を図書館で借りてきました。物語は実話に基づいています。女性として母として切ないほど実感できました。多分私も同じことをするだろうと思いました。
ユダヤ人のご夫婦が強制収容所への列車に乗せられました。妻は生後2,3ヶ月の女の子を抱いていました。列車が駅をゆるゆると通り過ぎる時、母は女の子を毛布に包み、天井の排気口から車外に投げ捨てました。線路近くにいた人が子供を拾い上げ、一人の女性に託します。そしてそこでエリカと名付けられた少女はすくすくと育ち結婚もし、子供にも恵まれました。多分現在もお元気でお過ごしのことでしょう。

エリカは言います。
 お母様は、自分は「死」にむかながら、わたしを「生」にむかって投げたのです。 

 


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60間戦争をしていない国 [読書]

広瀬隆の「クラウゼヴィッツの暗号文」を読みました。400頁近い本ですが、文中に100頁ほどの世界地図が掲載されています。それは第二次世界大戦からこの本が書かれた1992年ころまでの世界の紛争地図で紛争地が黒い点で表示されています。1枚として紛争がなかった年はありません。紛争は世界中のあらゆるところで勃発し、ただ日本とバルト3国のあたりだけが「白」です。なんと恵まれた国に私は生きているのでしょうか! 今のところ・・・・・
あまりに平和なので、子供が刺激を求めるように、いたずらしたくなるのでしょうか? 平和しか知らないので「戦争」を体験したいのでしょうか?
戦争を体験した人たちが語り継ぐことを怠ったのかもしれません。
例えば子供を育てるときに、「人のものを取るのはドロボーでおまわりさんに捕まる」と教え、「嘘をついたら閻魔さんに舌を抜かれる」と脅し、「ご飯粒を残したらバチがあたる」と叱り、「意地悪をしたらあなたも意地悪をされる」・・・・。そんな風に言われ続けて私もおとなになり、同じことを子供に言っていた。

そんな風に「戦争」も次世代に伝えなければいけなかったのかもしれない。暗い話はしたくない、過去の嫌な思い出は語りたくないと、避けてきたのかもしれない。私達にも責任があると反省しなければならないでしょう。
特に恵まれたお金持ちの家のボウヤは大切に大切に育てられ、嫌なこと辛いことを体験しなかったのでしょう。
だから「痛み」がわからない。ましてや防空壕の中で「死の恐怖に怯える」ことなんて想像もできないでしょう。敵からのレイプを恐れて黒髪を切り坊主頭に古くて汚い男物の洋服を着て逃げ惑った女性の悲しみも理解不可能でしょうね。

しばらく日本文学から遠ざかっていましたが、このところ何冊か友達の紹介や、ラジオなどでの評価を聞いたりして購入したり、借りたりして読んでいます。「ヒットラーの防具」とこの「クラウゼヴィッツの暗号文」はお友達に勧められて読むことになりましたが、どちらも胸が痛みましたが読む必要があった本でした。


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古本を買う [読書]

バス停に立っていたら、BOOKOFFというお店の前に「閉店のためすべて半額」という文字があった。「半額?!」思わず入ってしまった。外国人作家のコーナーで2冊ゲット。500円のシールが貼ってあったから2冊で500円!
嬉しい。カズオ・イシグロ「夜想曲集」、ジェフ・ヘンダーソン「人生を料理した男」
不思議なの、どちらの本も全く読んだ気配がない。読書カードも入ったままだし、栞の糸も全く最初の状態のまま。
一体どういうことなのだろうか? 全然読まないで売ったのかな?
私もあの栞の糸は使わないからそのままにしておくけど、読書カードとかは外すし、少なくとも2,3日は開けたりしめたりするから、全く読んだ気配が無いってことにはならないと思う。
とても不思議。
でも、新しい本を2冊購入した気分はとてもリッチ。幸せ(私の幸って全く安上がりなのね)。
仕事現役時代は毎月4,5冊の本を買っていた。なんともおもわずにね。でも、今はそれは「とても贅沢」なことです。だって1冊2千円以上もするのですもの!
2冊の本を机において、むふふふってほくそ笑んでいます。
新しく買った本の扉を開いてタイトルを読み、どんな内容なのか、この作家さんはどんな人なのか、思いを馳せる時、私のボンクラあたまが一生懸命動き出す。

あのお店今月末閉店だったわ。今月中ももう1回行こう! 500円持って。 


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ヒットラーの防具 [読書]

「あの困難な時代にあっても、抵抗を試みた人間がいたという事実は、後世の人びとに、人間そのものに対する自信を与えてくれる。人間は実に愚かなこともするが、崇高な行為も出来る。いや、崇高な、というのはちょっと大げさだ。普通の人間としての、と言い換えたほうが適切だ。
そう、光彦、俺達が日頃生きているのは何のためか、と考えた時、普通の人間としての行為をするためだ、と答えれば間違いないだろう。」
主人公光彦の兄である精神科の医師は弟へこの手紙を書き送った後、精神を病んでいる患者を「集中治療病院」に送ることを拒み抵抗したため射殺される。

箒木蓬生「ヒットラーの防具」
久々に手強い小説を読んでしまった。最近は日本文学から離れて、お気楽な海外のヤングアダルトばかり読んでいたので衝撃が大きく、暫く現実に戻れなかった。 
第二次世界大戦がヒットラーのドイツからはじまり、日本がぐたぐたと巻き込まれ、世界中が地獄に突き落とされてゆく様子がわかる。そうだったのかぁ。
しかし、その中にあって、光彦の兄のような、「普通の人間」のいぶし銀のような輝きがあちこちに点在していたことを確信する。 

 


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世界文学 [読書]

先日ラジオを聞いていたら、村上春樹は日本文学ではなくて、世界文学とのこと。なるほど
そして世界一の文学作品は「カラマーゾフの兄弟」とのことでした。
ふーん、先日発表された日本の大学生の読書についてのアンケートでは、読書「ゼロ」が40%とか。町で「最近読んだ本」を聞いたら第一が「永遠のゼロ」だったとか。
ですから、カラマーゾフの兄弟を読んだ大学生は多分1%にもみたないでしょうね。 
ウン十年前、生意気な中学生のワタクシはカラマーゾフの兄弟にチャレンジしました。しかし見事に脱落。高校で再チャレンジしたものの、第一巻さえ読了できなかった。それから私の頭のなかに「死ぬまでには絶対読む!」と頑丈なガムテープで止めてある「読書リスト」の第一位。半世紀を過ぎてやっと昨年読了!。
達成感で大満足で「読んだ」とは言えない状況でしたが、やっぱりすごかった。
今度は「白痴」と「悪霊」にチャレンジしたいと思っています。


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「原発ホワイトアウト」読了 [読書]

作者若杉冽は偽名。現役キャリア官僚の内部告発と想像される。講談社から出版。
恐ろしい、これはきっと現実なんだ「こんなにこわいんだよ!」と確認した。
読んでみるしかない。説明できない。全身が総毛立つほどの恐怖。
でも、やっぱり現実なんだ。私たちが知らないだけ。
大きな波から小さなエピソードまで全部現実として可能なんだよね。
この小説に登場する県知事さんは新潟県知事さんと想像される。
小説の中では原発再稼働に反対し続けたために追い込まれて行く。
それがあまりにリアルで、思わず県知事さんのサイトに「気をつけてくださ」とメールしそうになった。
先日読んだ青木理の「絞首刑」と並び怖かったけど、読む価値が十分にあった本でした。


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