母のこと [日々の暮らしから]
母が亡くなって10年以上になる。最近母のことを考えることが多い。母は大層「モテる女性」だったので、私はその逆の生き方をしてきたことに気づいた。自慢ではないけれど、異性にちやほやされたことは皆無。「男嫌い」が私の勲章だったわ。仕事の中では助けてくれる人がいたのは有難い。私のことを大切にしてくれる人も何人かいた。不思議だけどみんな年下だった。
最近なんと70才にもなって、私に親切にしてくれるおじいさんが現れた。わたしは「ジジとも」と言っている。「お昼ごはんを一緒に食べよう」とか「なにか困っていること無い?」とか電話がある。
70年間男嫌いで突っ張って生きてきたから「なーんも困ってないよ」とか「お昼たべちゃった」とか、本当に可愛くないばーさんの答え。
友達にその話をしたら「いいかげんにしなさい!」と叱られた。時にはしおらしく甘えることも必要だって。
そうかぁ、でも私にはできない。
思い返せば、母は男性にだけでなく私にさえ甘えていた。私は「自分でやればぁ」とか言いながら母を手伝っていた。そうかぁ、そういうことなんだ。
でも、やっぱり私にはできそうにない。困ったことだ。
コメント 0